東京から日帰りOK!鋸山へ電車での行き方
東京方面から鋸山(浜金谷駅・保田駅)へ電車で行く場合、JR内房線を利用するのが一般的です。
東京方面から鋸山(浜金谷駅・保田駅)への電車での行き方
JR中央線or総武線or京葉線に乗り千葉駅方面を目指します。何線の何行きかは、出発する駅、時間に左右されます。ここまで書いておいてなんですが、Googleマップなどで事前に調べることをおすすめします。
- 東京駅から保田駅の料金:大人¥1,980
- 東京駅から保田駅までの所要時間:2時間15分から2時間35分ほど
※特急料金のかかる「さざなみ」はこの限りではありません。
登山ルートはJR保田駅→鋸山→浜金谷駅がおすすめ
鋸山に電車でアクセスし、登山するならJR保田駅→日本寺の表参道→大仏様→地獄のぞき→百尺観音→ラピュタの壁→浜金谷駅と言うコースをおすすめします。理由は、浜金谷駅近くにはフェリーの港もあり、下山メシが楽しめるお店もあるからです( ̄∇+ ̄*)
ただ、このコースだと、鋸山(329.5m)の山頂は通りません。鋸山のピークハントを重視するなら保田駅から日本寺の表参道を通らず、関東ふれあいの道コースを行くことをおすすめします。
【スタート】JR内房線:保田(ほた)駅
【9:15】JR内房線・保田駅に到着。乗換駅にもなる上総湊駅を過ぎると、車窓からは海を見ることできます。山に行くのに、海が見える!この驚きが鋸山です。
ちなみに、トイレがあるのですが、女性用はひとつしかありません。急いでいるなら、トイレダッシュをしたほうがよいかもしれません。
鋸山方面には「日本寺登山口」の看板がでているので、迷うことはないかと。線路のすぐそばを通るので、かっこよい内房線を撮影できるかも?
一部を迂回しつつ、紫陽花が咲き誇る鋸山遊歩道を進みます。
鋸山だけど乾坤山!日本寺に表参道から参拝
【9;55】保田駅から40分ほど日本寺の表参道を登り、仁王門に到着。「乾坤山 日本寺」とあります。
あれ?鋸山じゃないのかい?鋸山にある「乾坤山 日本寺」なのかな?
緑の眩しいお寺の中を進む。
新しめの三重塔や本殿。日本寺の公式サイトには掲載されていないので、最近できたのかも知れません。
岩に3年かけて彫刻したものが原型!日本一の大仏さま
【10:15】JR保田駅から1時間ほどで、大仏広場に到着。こちらの大仏さまの正式名称は薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)と言い、1783年に、大野甚五郎英令が27人の門弟とともに岩山を3年かけて彫刻したものが原型です。磨崖仏(まがいぶつ:自然の岩壁、大きな岩に仏像を彫刻したもの)では日本一の大仏だとか。
昔のひとびとの祈りに思いを馳せました。
小さな仏像が積まれた「お願い地蔵尊」もあります。
ちなみに、こちらの大仏広場には自動販売機、トイレ、ベンチもあります。ひと休みするのもよいでしょう。
紫陽花の咲き誇る大仏前参道を歩いていきます。
道沿いに羅漢様が並ぶ道。いろいろなお顔をされた羅漢様たちを見ていると、心が穏やかになっていきます( ̄人 ̄)
穴場の絶景スポット!十州一覧台
【10:41】西口管理所近くの階段を登っていくと、十州一覧台にでました。
浅間神社の祠、世界救世教の記念碑があり祈りの場ではありますが…
絶景スポットでもあります。海の向こうに見えるのは、三浦半島かな?山に登って、東京湾と言う海が見えるのです!
ベンチもあり、何よりひとが少ない( ̄∇+ ̄*)。観光地化している鋸山の隠れた名スポットのひとつです。
鋸山のシンボル!地獄のぞき
【10:53】JR保田駅から1時間40分ほどで「地獄のぞき」の手前に到着しました。
「地獄のぞき」は鋸山一の人気スポットでして。左のようにならびが激しい(; ̄ー ̄A
上の写真は、ひとのあまりいない横の展望所から撮影しています。ここからでも絶景が楽しめます。ギークのように「並ぶの苦手」なひとは、こちらからの撮影をおすすめします。
百尺観音像と、房州石、採石の跡
日本寺や大仏さま、このあとにでてくる百尺観音のように、鋸山は祈りの場でもありますが、採石の場でもあります。「房州石」と呼ばれる凝灰質砂岩が、高さによって異なる石質で掘られたようです。
房州石は、加工がしやすく火にも強いのが特徴で、日本の近代化を土台から支えました。かまどや七輪、燈籠といった日常品はもちろん、横浜港や台場の建築、さらには海堡の礎石にも重宝されたそうな。
こちらの岩壁は、ひとがツルハシで採石をしたあとなのでしょうか?自然とひとの働きと時間がつくりあげた芸術に圧倒されます。奥には先程の「地獄のぞき」が見えます。
【11:15】岩壁に彫られた観音は、高さ100尺(約30メートル)あります。1966年に完成し60年ほどの歴史ですが、何とも言えない存在感を放っていました。
房州石を採石した石切場跡!ラピュタの壁
【11:20】日本寺北口管理所からでて、JR浜金谷駅方面に下っていきます。ここからは、採石の跡が残っています。ツルハシをいれたら、縦に跡が残りそうなのに、横縞が続くのが不思議です。
たぶん、ここがラピュタの壁。より良質な石を求めてくり抜いたようです。どういう技術でそこにたどりつけたのか、気になります。
切り出した石は当然下まで運ぶわけで。蓄積された重さと摩擦で、石段が削られまあるくなっている気がします。滑るので、足をとられないように、気をつけて歩きましょう。
石切り場跡!岩舞台
登山道には採石の跡があちこちにあります。「採石場跡」案内板を追って到着したのがこちらです。後から調べたら「岩舞台」と言うそうな。
左の岩壁を見ると、採石技術の変化が分かります。上からツルハシでほぼ人力で掘り進め「(見えないかもしれませんが)安全第一」の辺りから、チェーンソーが導入され機械化が進んだようです。岩壁の表面が違いますもの。
採石や運搬で使われたであろう機械類も残されており。
採石業は、コンクリートの普及等により1985年に終わりを迎えたそうな。当時の活気と苦労に思いを馳せました。
ふだん秩父の山を登ることが多いので、海が見えるとテンションがあがります。
【下山スイーツ】創作かき氷 好日堂 【嬉し恥ずかし完熟トマト】
浜金谷駅周辺まで下りてきたものの、暑さにやられ「がっつりご飯」の気分ではありませんでした。その時に「かき氷」の看板が目につき。魂を奪われ、好日堂さんたどり着きました( ̄∇+ ̄*)
千葉産のトマトを使っている「嬉し恥ずかし完熟トマト」をいただきました。トマトって、こんなにおいしかったのですね。
【ゴール】JR浜金谷(はまかなや)駅
【13:10】JR浜金谷(はまかなや)駅から内房線に乗って東京方面に戻ります。鋸山と水色と黄色のラインのシュッとした内房線の車体と駅名を写そうとしたら、少年が画角にはいってしまいました、とさ(V)T¥T(V)
【まとめ】東京から日帰りOK!
保田駅から4時間ほどで日本寺を参拝し、鋸山に登り(ピークは踏んでませんが)、ラピュタの壁を見て、下山スイーツをいただき、よき1日を過ごしました。
今回の鋸山登山コースには、
- お寺参り
- 低山登山(ハイキング)
- 絶景スポットを堪能
- アニメの世界に浸る
- 採石の歴史に触れる
と、多くの要素が含まれています。
東京から日帰り可能です。ぜひ、千葉で山と海とを堪能しにきてくださいませ。
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