秩父エリアのあちこちから見る「武甲山」に魅せられているギークです。地域、国のために、身を削って石灰石を提供し続けています。Googleで「武甲山」と検索すると「武甲山 かわいそう」とサジェストされますが、身を削られても、なお威風堂々たる存在感があります。今回は、そんな武甲山に、登山初心者でも歩きやすい「表参道(生川)コース」でハイキングしてきました。
- 登った山:武甲山(1,304m)
- 所要時間:約7時間(西武秩父線・横瀬駅→秩父鉄道・浦山口駅)
- 下山メシ:地元サケ:土津園 (はにつえん)の甚太郎ざる蕎麦
- ハイキングした日:2024年11月1日(金)
【スタート】西武秩父線・横瀬駅
【8:08】西武秩父線の横瀬駅に到着。
何と、横瀬駅には西武鉄道のフラグシップ車両ラビュー(Laview)が停まります(* ̄∇ ̄)ノ秩父の発達に貢献してきた石灰石関連の施設があるため、と思われます。
「一の鳥居」までの道で工場萌え!巨大な石灰石関連設備にときめく
武甲山は、その身を削って石灰石を供給し続けている山です。ざっくり言うと、山の北側を採掘しており、南側から登山をします。武甲山の麓、横瀬駅から武甲山の登山口にあたる「一の鳥居」まで3/4ほどには、工場が立ち並んでいます。
まず、武甲山とは西武秩父線の線路の反対側にある「UBE三菱セメント株式会社 横瀬工場」が見えてきました。
線路から離れて、武甲山を目指します。正面に見えるのが武甲山です。これから、あのお山に登るのです♪
たぶん、菱光石灰工業。石灰石の山なのかな?
石灰石用のサイロかな?中にはいってみたい!と、思いましたが、立入禁止だったので、泣く泣くあきらめ(*ノ-;*)
菱光石灰工業 生川工場
うわー!菱光石灰工業さんの公式サイトによると、写真に写っている部分で「石灰石を高温焼成することで脱炭酸し、生石灰を生産し」ているそうです。石灰石を「焼」くことで「生」石灰ができることに衝撃を受け。
【9:09】山や緑の自然に中に、人工物の極みの工場が違和感なく溶け込んでいるのが不思議で。
目を輝かせて、工場たちの写真を撮りながら約1時間。このあたりで工場地帯は終わります。
【9:31】コンクリのゆるやかな登り道を進むと武甲山の登山口にあたる「一の鳥居」に到着しました。
「武甲山」の表参道(生川)コースで登山される方は、「一の鳥居」までタクシーに乗ってしまう方が多いようです。ある意味、工場たちも武甲山の一部になっていると思います。
武甲山とともに、秩父、日本の発展に貢献してきた工場たちをスルーするのはもったいない!工場が並ぶ道も、歩くことをおすすめします。
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「一の鳥居」から御嶽神社の表参道コースで武甲山の山頂を目指す
【9:41】トイレや、登山ストックをだしたりして出発!
まず川のせせらぎを耳に、コンクリの道を登っていきます。
橋があったり
「不動の滝」があったりで変化に富んでおり飽きがきません。
【10:19】武甲山御嶽神社参道の碑がありました!山頂を目指して登ります。
道は分かりやすいので、初心者でも安心して登れるでしょう。一の鳥居から頂上付近(五十二丁目)まで「丁目石」が設けられています。自分の現在地をだいだい把握できます。
【10:51】大杉の広場(三十二丁目)に到着。その名の通り、存在感が半端ない大きな杉が鎮座しています。開けた場所なので、ひと休みするのにおすすめです。
大杉の広場を超えたあたりから、登山道に石灰石がごろごろと現れます。武甲山ならではの風景なのかもしれません。
石灰石にも、苔がむすんだ!
【11:41】武甲山御嶽神社に到着。念のために言っておくと「武甲山御嶽神社=頂上」ではありません。
【11:50】第二展望台にあるピークに到着1,304mなんですって。実は、昔は別に頂上がありました。
1980年代から、山頂よりベンチカット(階段)採掘法を採用したためです。隣接鉱山と標高レベルを均一に維持するよう協調して採掘することで、大切な資源である石灰石を無駄なく採掘できるとともに、安全な鉱山操業を実現しているそうな。
武甲山の独特な風貌は、この採掘法にあるみたい。
武甲山から下山!橋立コースで浦山口駅を目指す
【12:09】武甲山御嶽神社まで下りてきて、ひと休みしてから下りはじめました!
たまに、すれ違いが困難な細い道がありますが、道ははっきりとしているので登山初心者さんでも迷うことはないかと。
たまに見える風景に励まされながら、たんたんと下ります。
下りのハイライトは、お伽話にでてきそうなこの橋。
ストックをどこにさそうか?悩みつつ通過しました。
【13:43】だいぶ下ったところで立入禁止がっ。橋立コースの崩落個所だと思われます。右側に川沿いの迂回路が設定されているので、そちらを進みましょう。
青森県の奥入瀬渓流を彷彿させる、眺めを楽しめます!
過ぎた日々を偲ばせる鳥居と祠に手を合わせ
黄金色の鳥居が見えたら、本日の地元メシ「土津園 (はにつえん)」はすぐそこです。
地元メシ:土津園 (はにつえん)の甚太郎ざる蕎麦
秩父札所28番橋立堂、橋立鍾乳洞にある土津園 (はにつえん)さんによることにしました。温かいそばと迷ったのですが、甚太郎ざる蕎麦を注文。正解でした(* ̄∇ ̄*)
橋立堂にお参りをして。
【ゴール】秩父鉄道・浦山口駅
【15:00頃】秩父鉄道・浦山口駅に到着。横瀬駅を出発してから、だいたい7時間弱で、生川流域の工場群を愛で、武甲山を御嶽神社のお表参道コースで登山して、浦山コースでおり、お蕎麦を食べ、よき1日でした。
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